MARUKU Blog

【mawaru for LINE活用事例インタビュー#1】 熊本県×鹿児島県×宮崎県

~現代のニーズに即したデジタルスタンプラリー

継続させ、より満足度の高い観光地域づくりに繋げたい~

集客DX「mawaru for LINE」を利用しているクライアント様の活用事例を紹介します。

今回は、「ぐるーーーっと南九州3県デジタルスタンプラリー」を2年連続で実施された南九州広域観光ルート連絡協議会の熊本県観光振興課・藤澤様、宮崎県観光推進課・横山様、鹿児島県PR観光課・熊野様にお話を伺いました。

「ぐるっーーーと南九州3県デジタルスタンプラリー」を実施された経緯から教えてください。

藤澤:熊本県、宮崎県、鹿児島県では、南九州3県の観光行政及び観光事業の発展を図ることを目的に、南九州広域観光ルート連絡協議会を設けており、例年、3県で連携して事業を実施しています。令和3年度の国内対策事業として、南九州3県の周遊促進を図るため、熊本県からMARUKUさんの集客DX「mawaru for LINE」を活用したデジタルスタンプラリーを提案したことがきっかけで、本事業を実施することになりました。

横山:これまで協議会では、教育旅行に力を入れてPRしていましたが、そんな中で、熊本県より個人の誘客、隣県間の回遊を狙うデジタルスタンプラリーのご提案があり、単県でやるよりも影響力や発信力も大きくなることをメリットに感じて実施を決めました。

熊野:新型コロナの影響で鹿児島県の観光業界も大打撃を受けましたが、そんな状況の中でも、県内及び九州内からの宿泊客が多いということを改めて知るきっかけにもなりました。周遊を促すようなキャンペーンに取り組みたいと思っていた矢先だったので、とても良いタイミングでした。

他にも、デジタルスタンプラリーサービスはありますが、今回LINEを使用した「mawaru for LINE」の導入を決められた理由はなんでしょうか?

藤澤:周遊アプリは他にも多く存在しますが、独自アプリのダウンロードはハードルが高くなってしまいます。一方でLINEは、スマホ・ケータイ所有者の大多数が利用しているため、多くの旅行者の参加が期待できます。また、LINE友だち登録により、スタンプラリー終了後も情報発信が可能となることも決め手になりました。

横山:宮崎県ではブラウザを使ったデジタルスタンプラリーを実施したことがあったのですが、キャンペーンに参加するためだけにWEBサイトにいって登録する必要があるなど参加者にとってやや不親切だなと感じていました。そういう意味でも、LINE上で全て完結する「mawaru for LINE」は秀でていると思います。

令和3年度から2年連続での実施となりました。

横山:令和3年度は21年11月下旬から実施したものの、新型コロナの影響で、やむを得ず1ヶ月半で終了となりました。ただ、LINEの友だち登録数はその時点で約1500人になり、「途中で終了してしまって残念」や「とても良い企画だった」などのメッセージも寄せられたと聞いておりましたので、令和4年度も引き続き実施させていくことにしました。

熊野:横山さんも話されていましたが、2回目となる今年度はスタートの時点で、1500人以上の友だち登録があり、周知の面でもとても有効だと思いました。

観光面での効果なども出ていますか?

藤澤:令和4年度は、10月初旬から1月初旬までの約3ヶ月間実施し、新たな企画として、全90スポットのコンプリート賞を設定しました。LINE友だち登録数は、昨年度からの累計で3471人となったほか(1月31日現在)、予想を超えて4名がコンプリートを達成してくださるなど、多くの方がデジタルスタンプラリーを楽しみながら、3県を周遊していただいたと思っています。

熊野:鹿児島県では種子島、屋久島、奄美大島、徳之島の離島4スポットを含む設定にしているのですが、正直「コンプリートはかなり難しいかな」と思っていたのですが…。想像以上の結果で、とても驚いています。それだけニーズがあるというのも分かりましたし、デジタルスタンプラリーなので若い方の参加が多いと思っていたのですが、アンケートの回答をみると、40代、50代の方が多く驚きました。データの集計を迅速にできるのもデジタルスタンプラリーの強みですね。

横山:直接的な誘客数や消費額の効果はもちろんですが、キャンペーンに合わせて、インスタグラムなどのSNSを活用した広報もMARUKUさんが一括で行ってくださったので、南九州3県の情報を多くの方にお届けできたのも間接的な効果だと思います。

デジタルスタンプラリーを実施するメリットはなんですか?

藤澤:観光施設等をスタンプスポットとして設定することで、スタンプを獲得するという動機で訪れる新規の集客が期待できるほか、スタンプを集める性質上、回遊を促進でき、立ち寄っていただける店舗数が増えるなど、滞在時間を長くすることができるメリットがあると考えます。

横山:実施にあたってスポットになる宮崎県の30施設にご連絡をしたのですが、スタンプ台の設置の必要が無いことやコロナ禍の中で不特定多数の方と接触しなくて済む点など、施設側の負担がないととても好評でした。

主催者側の運営業務はいかがでしたか?

横山:宮崎県は医療体制が脆弱で、コロナと観光の共存というのが非常に大きなネックとなっていました。そんな中でなかなかキャンペーンスタートにGOが出せない状況が続いていたのですが、それでもMARUKUさんには柔軟に対応いただきありがたかったです。

熊野:私たちにはない知見をお持ちで、サービス提供だけでなく、事業の企画・運営からサポートをいただき、旅行者が3県を周遊する仕組みづくりとして、商品の応募要件の設定などについても助言をもらうことができました。とても心強かったです。

最後に導入した感想をお聞かせください

横山:継続することが重要だと感じました。福島県では謎解きスタンプラリーを10年くらい続けておられ、延べ参加人数が10万人を超える一大キャンペーンになっているそうです。「ぐるーーーっと南九州3県デジタルスタンプラリー」も成長、進化させていきたいです。

藤澤:複数の方が、コンプリートを達成されたことは、驚きと嬉しさがあり、今後も事業を継続する場合は、参加者の方に楽しんでいただける企画を考えたいと思いました。また、キャンペーン応募者の情報だけではなく、参加者のLINEIDと紐づいた情報を広く収集できる点や、コンプリート達成者に個別アンケートを実施するなど、参加者からの声を集めることができる点が強みであると感じており、事業実施結果を振り返って、より満足度の高い観光地域づくりに繋げていきたいと思います。

熊野:コロナ前と同様のマインドに完全に戻るにはもう少し時間がかかりそうですが、南九州のように豊かな自然を持つエリアは、今後さらに注目度が高まると思います。デジタルスタンプラリーは、人がどこかに集まりすぎるのを防ぎ、観光客を分散させながら旅行を楽しんでいただくことができる、現代のニーズに即したツールだと感じました。

まとめ

今回は”mawaru for LINE”を実際に導入された事例についてご紹介しました。

MARUKUではLINEの機能を拡張したデジタルスタンプラリー形式の集客ツール”mawaru for LINE”を活用して、デジタルスタンプラリーの企画・運営・分析までをトータルでご支援しております。

さらにサービスにご興味がある場合はサービス紹介ページもご覧ください。

mawaruで創る新しいコミュニケーションのカタチ

ICTの積極導入で企業の地力を底上げしましょう!

ICTを活用した新しいサービスの開発からWebサイトやSNSを活用したマーケティング戦略まで、
「新しいまちづくり構想」をテーマにした地方活性化に取り組むMARUKUにおまかせ下さい。
まずはお気軽に弊社のメールフォームよりお問い合わせくださいませ。

関連する記事

今注目の「メタバース」、仮想空間で広がる未来

Metaverse(メタバース)とは、Meta(超越した)+Universe(宇宙)を組み合わせた造語になります。Facebook社が社名を「Meta(メタ)」に変えたことで話題となりました。もともとSF作家ニール・ステ…

未来のインターネット「WEB3.0」とは?

このところメタバースやNFT、ブロックチェーンといったインターネットの新しい技術に関する話題を多く目にするようになってきたと感じる方も多いのではないでしょうか。今回はそういった技術を基盤としたインターネットの新しい発展段…

【徹底解説】RPA導入による社内DX

DX(デジタルトランスフォーメーション)の一環として導入が進んでいるRPAについて、みなさんご存じでしょうか。働き方改革や人材不足、コスト削減等に役立ち、働く人の環境改善にもつながります。 この記事では、RPAのメリット…

人気の記事