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【mawaru for LINE活用事例インタビュー#3】熊本第一信用金庫

~コロナ禍で傷ついた街なかの飲食店を応援したい!

デジタルとアナログの融合で幅広い層が参加~

集客DX「mawaru for LINE」を利用しているクライアント様の活用事例を紹介します。

今回は、コロナ禍で疲弊した熊本市中心部の飲食店支援を目的に「くまもと街なかグルメガイド」を2年連続で実施された熊本第一信用金庫の常務理事・荒尾様、理事・平野様にお話を伺いました。

※「くまもと街なかグルメガイド」は熊本市内中心部にある飲食店200店舗以上が参加し、「食べて!飲んで!まわって!」飲食店を応援する企画として2021年度・2022年度連続で実施されたものです

「くまもと街なかグルメガイド」を実施された経緯から教えてください。

荒尾:当金庫では飲食店のお取引先が多いのですが、20年の新型コロナ流行以降、特に街なかの飲食店のダメージは大きく、営業を諦めて閉店されたお店もありました。中には、19年の10月ごろにオープンされたお店があったのですが、結局1年経たずに閉店に。私たちもお力になれなかった、支えることができなかったという悔しい思いが残りました。そんな中で、理事長より「街なかの飲食店を応援できるようなプロジェクトを立ち上げよう」という話が挙がったんです。

平野:当初、金庫内ではクーポン付きのグルメガイドブックを作成して、各飲食店に誘導してみてはどうかという話になっていたのですが、その際に知人を介してデジタルスタンプラリー「mawaru」のことを紹介してもらい、導入を検討することになりました。

導入の決め手はなんだったのでしょうか。

平野:とにかくこのプロジェクトを実行するにあたってのミッションは「街なかに人流を創る」ということ。ただ、クーポン付きガイドブックを作るだけで、活字離れが進むこの時代、若い人たちが手に取ってお店に行ってもらえるのか?という疑問がありました。もっとカンフル剤が必要じゃないかと思っていたんです。

荒尾:一方で、それまでデジタルスタンプラリーの存在すら知らなかったので(笑)、当時、「mawaru」を活用したデジタルスタンプラリーのキャンペーンを実施されていた熊本県山都町(※熊本市内から車で1時間程度の距離にあります)に出かけ、体験してみたんです。するとスマートフォン一つで簡単に参加できる上に、これをキッカケに今まで知らなかったお店に行って、山都町の新たな魅力を再発見することができました。山都町はかなり広いのですが、スタンプを集めるのが楽しいので、ついつい足を伸ばしてしまうんですよね(笑) 今、街なかに必要なのはこれだと思い、金庫内で共有して導入が決まりました。

導入後の周囲の反応はいかがでしたか。

荒尾:今回はご年配の方から若者まで幅広い方にキャンペーンに参加いただきたかったので、デジタルスタンプラリー+ガイドブックのハイブリッド型で実施し、広告展開にも力を入れました。さらに、協力いただく参加店にもキャンペーン内容を理解いただき、この厳しい局面を乗り切るための学びの場もご提供したいという思いから基調講演付きのキックオフイベントも実施しました。また、当金庫のお客様だけでなく、広く街なかの飲食店さんに呼びかけた結果、21年11月から22年3月まで実施した第1弾では220店舗、22年10月から23年3月まで行った第2弾では271店舗にご協力いただき、LINEの公式アカウントにも約6000人の方に登録いただきました。アンケートでもさまざまなご意見をいただき、「新しいお店を発見できました」という内容が多かったですが、中でも「活気ある繁華街を取り戻すために今後も期待しています」という言葉はすごく嬉しかったですね。

平野:熊本のローカルテレビ局や新聞社からも複数取材が入ったほか、信用金庫の上部団体である信金中央金庫の会報紙や、金融総合情報機関の日本金融通信社から取材させてほしいとの依頼があり、全国の金融業界でも話題になりました。

参加者はもちろん、飲食店からも一切費用をいただくことなく、キャンペーン周知のために大々的な広告展開を実施されただけで驚きましたが、今回はさらに賞品も豪華でしたね。

荒尾:第1弾では総額134万円分のギフトカードを用意しましたが、第2弾の際には、飲食店だけではなくホテル業界も新型コロナによって大きなダメージを受けていましたので、熊本市内中心部にある熊本ホテルキャッスルとホテル日航熊本で利用できるギフト券10000円分を100名、5000円分を50名にプレゼントしました。

平野:キャンペーン終了後も街なかのホテルで食事などを楽しんでいただく。一貫して「街なかに人流を創る」というミッションを実現できたのではないかと思っています。

デジタルスタンプラリーを実施するメリットはなんでしょうか。

荒尾:やはり話題性というのは大きかったと思います。私たちの本業としては、当然、新型コロナによってダメージを受けた事業者様に対して資金繰りの支援をしたり、融資などをご提案していくことではあるのですが、そこは継続して丁寧に行いつつ、少し角度を変えたデジタルスタンプラリーを実施できたことで、さまざまなメディア等で取り上げられ、熊本の街なかを盛り上げる一助になれたのではないかと思っています。また当金庫にとっても良いブランディングになったと感じています。

導入を検討している団体等にオススメしたいポイントはありますか。

平野:それはなんと言っても手軽さだと思います。スマートフォンさえあれば良いですし、何よりLINEの中で全てが完結できます。新たなアプリを入れたりとか、ブラウザを立ち上げたりなどの煩わしさがないのは本当に大きいと思います。

最後に導入した感想をお聞かせください。

平野:何よりスマホで簡単に参加できること、そしてアンケートでユーザーのリアルな声を聞けるのが魅力だと感じました。今回は「街なかの飲食店」という縛りでキャンペーンを行いました。コロナ禍においても郊外はある程度集客できているという情報があった一方で、新型コロナが蔓延すると「街なかは怖い」という噂が流れ、当時、夜の街を通るとまるでゴーストタウンのような光景が広がっていたのを覚えています。しかし、新型コロナも5類になり、ようやく街なかには活気が戻ってきています。さらにこれからはインバウンド等も戻ってくるでしょう。一番苦しい時に街なかの飲食店に寄り添って、少しでもお力になれたのであれば大変嬉しく思います。

荒尾:飲食店は熊本の特徴、文化だと思っています。転勤や出張、観光で来られる皆さんは口を揃えて「熊本の食べ物って本当に美味しいよね」って言ってくださる。熊本は歴史的にも役人文化が残り、昔から役人を接待するための飲食店が多くありました。そういう街の特徴を守っていくことも私たちの使命だと思っているので、今回このようなキャンペーンをご提案、実施していただけたことに心より感謝しています。

まとめ

今回は”mawaru for LINE”を実際に導入された事例についてご紹介しました。

MARUKUではLINEの機能を拡張したデジタルスタンプラリー形式の集客ツール”mawaru for LINE”を活用して、デジタルスタンプラリーの企画・運営・分析までをトータルでご支援しております。

さらにサービスにご興味がある場合はサービス紹介ページもご覧ください。

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