【mawaru for LINE活用事例インタビュー#2】 熊本県錦町・錦まち観光協会
~新型コロナウイルス、そして未曾有の大水害…
錦町だけでなく、人吉球磨地域の復興を発信する~
集客DX「mawaru for LINE」を利用しているクライアント様の活用事例を紹介します。
今回は、令和4年度の7〜10月と、11〜1月の2回「QuizKnock(クイズノック)からの招待状/時をかけるクイズ旅」を実施されたひみつ基地ミュージアム館長兼錦まち観光協会事務局長・蓑田様にお話を伺いました。
目次
「QuizKnockからの招待状/時をかけるクイズ旅」を実施された経緯から教えてください。
蓑田:ひみつ基地ミュージアムは平成30年8月に戦争資料館としてオープンしましたが、その2年後には新型コロナの感染拡大、さらに追い打ちをかけるように令和2年7月に熊本豪雨が発生し、甚大な被害を受けた人吉球磨地域の観光マインドはゼロの状態になっていました。
当館は令和3年3月に展示整備が完了し、リニューアルオープン。旅館などの観光施設も、徐々に復興が進んで営業を再開されるところが増えてきたのですが、周知ができていない状況が続き、何かしらインパクトのある観光イベントを打つ必要があると思っていました。
そんな時にMARUKUさんからご提案をいただき、ちょうどデジタル田園都市国家構想交付金の募集が開始したタイミングでしたので、タイトなスケジュールでしたが交付金を申請。採択いただくことができました。
1回目は錦町町内10ヶ所を巡るデジタルスタンプラリーでしたが、2回目はスポットを人吉球磨地域全体に拡大されました。その狙いは?
蓑田:先ほどの話と重なりますが、目的は、ひみつ基地ミュージアムを知っていただくこと、そして人吉球磨地域の水害からの復興をPRすること。現在、錦まち観光協会が人吉球磨10市町村で開催する「人吉球磨のひなまつり」の事務局を務めていることもあり、会議の際に「各自治体には一切の負担をかけません。そして送客します!」と伝え、了解を得ることができました。
私たちにとってもメリットは大きく、他の市町村に観光で来られた方が、そこでキャンペーンのことを知り、もし興味を持ってくだされば、そこを起点にクイズラリーがスタートします。ひみつ基地ミュージアムを知らなかった人も、来館されるチャンスが生まれるという訳です。
また現在、人吉球磨地域は鉄道が復旧しておらず、車でしか来られない状況です。そんな中でどんな地域からお越しいただいているのか? また人吉ICを降りた後に、どこまで行ってくださるのか? そういったデータを取ることも狙いの一つでした。ただ、何より大切なのは参加者にとって楽しいかどうか。地域の魅力的な場所ご紹介したいというのが一番ですね。
今回のデジタルスタンプラリーでは、テレビ等でもお馴染みのクイズ王・伊沢拓司さん率いる東大発の知識集団「QuizKnock」とのコラボ企画でした。
蓑田:伊沢さんがテレビ番組の取材でMARUKUさんに来られたと聞いて。YouTube公式チャンネルの登録者数は198万人(23年2月現在)ということで、その発信力にも期待してご依頼させていただきました。
デジタルスタンプラリーにクイズを組み合わせることによって、より参加者にも楽しんでいただきつつ、地域のことを知っていただくきっかけにも繋がったのではないかと思います。
デジタルスタンプラリーサービス「mawaru for LINE」導入の決め手はなんでしょうか?
蓑田:単純ですけどLINE上でのサービスということで使いやすさが一番。あと、これまで実施してきた紙の台紙を使ったスタンプラリーだと、各スポットにスタンプを配ったり、施設の営業時間の問題だったり、盗難のリスク等がありました。
その題を払拭でき、なおかつデジタル上での展開なので、旅行者の検索にも引っかかります。今回はMARUKUさんと話し合い、九州管内にエリアターゲットを絞って、デジタル広告を展開していただきました。広告展開との相性の良さも魅力だと感じました。
観光面での効果はいかがでしょうか?
蓑田:スタンプラリーに参加する時に、性別や年齢層、居住地などのアンケートをお願いするのですが、データを取れたことが大きいですね。アンケートの中で、どこから来られたかというのが結構重要で、観光は4時間以上の移動は泊まりじゃないと向かない「4時間の壁」があると言われています。
実際に、今回のキャンペーンでも平日は大分や長崎からのお客様は全くなく、「4時間の壁」を実証できたかなと思います。あと、2回のスタンプラリーを通じて約1700人の友だち登録がありました。今後、キャンペーンがない時でも、継続的に情報発信できるのはありがたいです。
スタンプラリー参加者からの声などは届いていますか?
蓑田:多くのアンケートが届いていますが、中でも印象的だったのは「大人は行きたくても、戦争資料館というと子どもたちが嫌がっていましたが、今回の『時をかけるクイズ旅』だと喜んで一緒に来てくれました」という言葉でした。
昨今のウクライナ情勢もあり、戦争を怖がる子さんも多いと思うのですが、少し敷居を低くして、過去には日本でもこういうことがあったんだという事実を知ってもらうきっかけになれば嬉しいです。
最後に導入した感想をお聞かせください。
蓑田:運用もしやすく、参加者、観光施設の評判も良かったです。人吉球磨は豊かな自然も魅力なので、今後は花の名所を回るようなスタンプラリーも良いよね、と話しています。管理者がいなくてもクイズに参加できるというのが強みなので、色んなジャンルで展開していきたいと考えています。
まとめ
今回は”mawaru for LINE”を実際に導入された事例についてご紹介しました。
MARUKUではLINEの機能を拡張したデジタルスタンプラリー形式の集客ツール”mawaru for LINE”を活用して、デジタルスタンプラリーの企画・運営・分析までをトータルでご支援しております。
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