トレンドになりつつある!?「換え活」
新型コロナウィルス感染症が拡大し早3年弱・・・日本に限らず世界経済に大きな打撃を与え、私たちの生活はこれまでとは大きく変化してしまいました。人との関わり方、地域コミュニティーのつながり、経済の停滞、仕事環境など様々な場面でも非常に大きな影響が出ました。消費行動の鈍化、さらに企業の業績悪化の負のスパイラルに陥っていたものの、ここ最近では経済も回復してきたと感じるような場面もちらほら出てきましたが実際はどうなのでしょうか。
目次
22年夏はサービス消費の回復は鈍かった
2022年夏、3年ぶりに行動制限のない夏だったが感染「第7波」が足かせとなったようで、ナウキャスト(東京・千代田)とJCBがカード決済データに基づいてまとめた「JCB消費NOW」によると、8月前半の交通や宿泊の支出は新型コロナウィルス禍前の水準を3割下回ったようです・・・。とはいえ、これまで多くの制限を受け止めてきた人々は、少しずつ行動変容を始めていると個人的には感じています。
消費が伸び悩む要因はコロナだけではなく、インバウンドの回復が遅れていることや、更に円安や物価高騰、日本ではなかなか給与が上がらないことも関係していますが、私たち消費者がモノやサービスを選ぶ軸が大きく変化してきています。
「換え活」とは?
少しずつ目にするようになってきた「換え活」。
「換え活」とは自分らしい生活やライフスタイルを求めるために、日々の買い物や支出を見直したり乗り換えることで自分らしいライフスタイルに変えたいという傾向のことです。
個人の消費やライフスタイルがどのように変化しているのかを調査した結果では
2人に1人がこれまでの消費行動を変える意向を示しており、具体的には「商品やサービスなどの選び方を変えたり変えたいと思った」「ライフスタイルに適したものを考えるようなった」などより良い商品・サービスへの乗り換えで自分らしいライフスタイルに変えたいという傾向が見えてきています。
引用 【調査概要】
afterコロナへの転換
多くの人が消費やライフスタイルを見直し、自分の好み・価値観にあった選び方はより強まっていくと考えているため、レジャーの選び方・楽しみ方も同様の傾向がみられています。
新しい旅行・レジャーのあり方として、自宅から車で出かけられる近場の観光地を訪れたり、近隣のホテルや旅館に宿泊し、地元を観光したりする新たな旅行スタイル「マイクロツーリズム」を選ぶ人が増えています。
「不要不急」「外出自粛」というキーワードが徐々に緩和され、人々から長距離旅行という選択肢を失わせてしまった今、行動を最小限に抑えた新たな観光スタイルは地方都市にとって追い風になるのではないでしょうか。
県民割やGOTOトラベルキャンペーンで身近な地域への旅行が推進されている今、地方の各自治体・観光協会・商業施設でのマーケティング活動やプロモーションを積極的に行い、地域の魅力発信とafterコロナの観光を実施する重要なフェーズに入っている今こそ、地域の魅力を再発見できそうです。
まとめ
今回は換え活について紹介しました。自分自身のライフスタイルや消費活動などを考えるきっかけとしてみてはいかがでしょうか。