【2022年度版】デザイナーが選ぶ和の魅力を感じるサイト5選
今回はデザイナー目線で選んだイラストや写真を効果的に用いて和風に仕上げた、デザイン性の高いサイトを中心にご紹介します。
目次
いつか私も・・・そんな気分にさせてくれる、花嫁日和
まず目を惹く可愛らしいロゴは、読んで字の如くどのようなサイトであるのかを直感的に伝えるのに十分な力を持っています。
さらに、和装専門サイトにふさわしく、背景には和の刺繍が配置されており華やかさがプラスされ、見るものを楽しませてくれます。
カテゴリー毎に色が変わる落ち着いたトーンの洗練された背景色は、写真をより引き立たせるのに効果的で、主役の花嫁の表情一つ一つに吸い込まれていくようです。
写真が放つ輝き
フォトギャラリーをはじめ花嫁衣装や紋付袴、ヘアメイクロケーションにいたるまで豊富な写真が用意されており、想像をかき立ててくれます。
もしも自分だったら・・・そう考えるだけで幸せな気持ちになりそうですね。
サイト上で疑問が解決する丁寧設計
料金や衣装、撮影データなど、申し込みを検討しているユーザーが気になるポイントをつまづく前に一つ一つ解決してくれます。
イメージを損なわないブランディング、青柳総本家
ブランディングの妙
計算し尽くされた統一感
淡い色使いのイラスト、明朝体のフォント、キーカラー、背景の和紙のテクスチャ、テキストや画像のアニメーション、、、どれひとつとっても繊細で美しい和菓子や老舗のイメージを損なわぬままサイト全体が統一されており、ブランドイメージの向上に繋がっています。
ウェブサイトにおける画像クオリティの重要性
世界観が統一された美しい写真は、それだけで魅了する力を持っています。
このサイトの場合は特に、しずる感に加え画面越しに質感まで伝わってくるようで、どんな味(美味しさ)なのか興味をかき立てられます。
特別に撮影するのではなく、ありものの画像をphotoshopで加工したり、ストックフォトを利用することである程度のクオリティは担保できますが、被写体に当たる光をコントロールするライティングや影、背景に統一感を持たせるのは難しいでしょう。
思いの詰まったブランドムービー
「青柳総本家について」のページではブランドムービーを見ることができます。
短い動画の中に思いがぎゅっと詰まったアニメーションとなっており、メインビジュアルでも用いられているイラストが登場し、物語が進行します。
読みやすい文章量でストレスなく見ることができ、ロゴマークのカエルの意味もさりげなく教えてくれます。
お知らせにおける親切設計
最新のお知らせはカテゴリ毎に切り替え表示可能で、天地サイズがコンパクトになるためスマホでの閲覧にも◎。年代別にアーカイブされており、探している記事により辿り着きやすい設計になっています。
商品に対する自信があるからこそ! 村岡総本舗謹製「シベリア」通販 特設ページ
村岡総本舗謹製「シベリア」通販 特設ページカステラで羊羹を挟んで食べる昔懐かしい菓子「シベリア」。羊羹やカステラを長年作り続けてきた村岡総本舗から、見た目も味わいも違う2種類のシベリアが生まれました。
時代を超えて愛されるデザイン
レトロなデザインの商品パッケージが整然と並ぶメインビジュアルは、決して古さを感じさせることなく、どこか懐かしさを残しながらも洗練された印象が伝わります。
LPとしての役割
ECサイトへ誘導する特設サイトながら、こだわりや特徴が端的にまとめられており、余計なことはせず、コピーや美味しそうな商品画像、興味をそそるシベリアの断面図や歴史を感じさせる写真などを効果的に用い、公式オンラインショップへスムーズに導きます。
細部へのこだわりが詰まった、南曜堂
温かみのある特徴的なイラスト
ローディングではもなかがパカっと開くアニメーション、メインビジュアルでは時間経過やマウスの動きに合わせお菓子のパッケージがくるりと周り、中身に切り替わるギミックで楽しませてくれます。
文章を読まなかったとしても、職人さんの手作業を想起させるイラストから直感的にお菓子作りに対する真摯さが伝わってきます。
視覚で伝わる想い
特にスマホで閲覧する場合、「もなか専門店」であるということ、手作業であるということなど、このウェブサイトに込められた作り手の想いが、下スクロールするだけで小豆色のメインカラー(文字やボタンに至るまで)や写真、イラストなどにより感じられるデザインになっています。
あおざしからり
サイトを開いた瞬間に商品パッケージと背景色の対比が印象的な画像がテンポよく出現し、揚げ物の持つ重たい印象を感じさせない軽やかさが伝わってきます。
商品を手に持つことによりサイズ感が伝わるのもいいですね。
あらためて、計算されたクオリティの高い写真のもつ力を再認識させられます。
また、それぞれのシーンが想起できるスタイルの提案や、よーくみると面白い発見が隠されたパッケージデザインへのこだわりなど、自分ごと化できる楽しい工夫が施されています。
まとめ
今回はデザイナー目線で選んだ2022年和の魅力を感じるサイトをご紹介しました。
昔から大切に守り続けられたどこか懐かしいレトロを感じさせるものから最新のものまで、そのブランディングに込められた作り手の思いを表現するのに、和を用いたデザインは「丁寧さ」「伝統」「粋」「和み」「雅」など、春夏秋冬美しい四季のある日本古来の奥ゆかしさの中にも華やかな、柔らかい印象を与えてくれます。