観光と商業をつなぐ!LINEでできるレシートキャンペーン×スタンプラリー
観光地に人は来るのに、商店街には足が向かない…。
地元イベントは盛り上がるけれど、終われば閑散としてしまう。
ー そんな地域課題、ありませんか?
今回は、「レシートキャンペーン」と「スタンプラリー」を組み合わせた、
地域の周遊と消費を同時に活性化する最新のデジタル施策をご紹介します。
目次
「購買データが取れる」レシートキャンペーンとは?
まずは基本となる「レシートキャンペーン」についてです。
レシートキャンペーンとは、消費者が商品を購入した際に発行されるレシートを使い、応募できる販促手法です。レシートをハガキに貼って郵送するアナログな方法から、今ではレシートの写真をスマホで撮って応募するデジタルな方法が主流になっています。
このキャンペーンの最大の魅力は、「実際の購買行動」と「キャンペーンへの参加」が直接結びつくことです。これにより、商品の売上を直接的に伸ばす効果が非常に高いと言われています。
レシートキャンペーンの詳しい仕組みや始め方については、以前のブログ「レシートキャンペーンで顧客との関係性を深め、売上アップ!その魅力と具体的な運用方法」で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
レシートデータが教えてくれること
レシートキャンペーンでは、単なる購買促進だけでなく、収集したレシートデータから多くの価値ある情報を読み解くことができます。これは、地域の活性化や今後のマーケティング戦略を立てる上で非常に強力な情報源となります。
具体的には、以下のようなことが分かります。
参加者の実態
応募者数やレシートの枚数に加え、平均購入金額を把握することで、キャンペーンがどれだけ消費行動を促進したかを定量的に評価できます。
購買行動の傾向
参加者が「いつ(時間帯・曜日)」「どこで(店舗)」「何を(商品カテゴリ・具体的な商品)」購入したかが分かります。
- 例1:時間帯
町の飲食街やスーパーでは、11:00〜14:00の時間帯に買い物が多い傾向が見られた。一方、道の駅では全体的に10:00〜15:00に購入が多く、なかには夕方の17時台にピークが見られる施設もあった。
- 例2:購入商品
レシート明細を分析したところ、道の駅ではお土産品だけでなく、地元の新鮮なきゅうりやトマト、ニラなどの野菜が多く購入されていた。
顧客の行動パターン
観光客よりも地元または周辺から車で来たリピーター客が、お土産として産直野菜を購入していると考えられます。このようなデータは、ターゲット層に合わせた品揃えやプロモーションを考える上で重要なヒントになります。
キャンペーン効果の可視化
来店者数と実際の購買データの相関を分析することで、キャンペーンが単なる来店促進だけでなく、実際の購買にどれだけ結びついたかを明確にできます。これにより、施策の投資対効果を正確に測定できます。
このようなデータを次のどんな施策に活かせるか。
「参加者属性×購買内容」の分析は、地域にあった商品開発やクーポン設計にもつながります。
こうしたレシートデータを活用した地域施策のご相談も、こちらからお気軽にお問合せください。
なぜ今、“組み合わせ施策”が注目されているのか
レシートキャンペーンは購買を促す強力なツールですが、そこに「スタンプラリー」の要素を組み合わせると、「周遊」と「購買」を同時に促す新しい仕組みで、大きな効果が生まれます。
- スタンプラリー:観光地や複数の店舗を巡ってもらうための企画。
- レシートキャンペーン:参加者が実際に商品を購入するきっかけを作る企画。
この二つを組み合わせることで、「スタンプを集めるために、複数の場所を巡り、そこで買い物を楽しむ」という消費行動を、参加者に自然に促すことができます。単なる来店や周遊で終わらず、確実な消費行動へと繋げられるのです。
自治体がこの仕組みを選ぶべき3つの理由
LINE公式アカウントを活用することで、この仕組みは驚くほど手軽に、そして効果的に実施できます。
1. 手軽な参加
参加者はスマートフォン一つで完結。専用アプリのダウンロードや、紙の台紙を持ち歩く必要がありません。
2. 確実な効果測定
どの場所が最も訪問され、どの店舗でどれだけの購買があったかを正確にデータで把握できます。これにより、今後の地域振興策の立案に役立てられます。
3. 広報効果
SNSに参加者が情報をシェアすることで、キャンペーン認知度が上がり、地域外からの集客にもつながります。
商店街が元気になる!活用事例イメージをご紹介
実際に弊社がご支援した事例の一部をもとに、活用イメージをご紹介します。
< キャンペーンの仕組み >
- 参加方法
商店街のLINE公式アカウントを友だち追加するだけで、誰でも手軽に参加できます。
- スタンプ獲得
商店街内の対象店舗でQRコードをLINEで読み込むと、スタンプがたまります。スタンプが一定数貯まると、地域共通商品券や商店街のイチオシ商品などが当たる抽選に応募できます。
- Wチャンス
スタンプラリーと同時に、買い物をしたレシートをLINEのトーク画面に画像を送付することで、レシートキャンペーンにも参加できます。レシート1枚から応募可能で、複数枚送ることで当選確率が上がります。
< このキャンペーンが生み出す効果 >
- 来訪だけでなく「実際の購買」を伴う
レシートの提出を必須とすることで、単なる来訪者を集めるだけでなく、実際の購買行動を伴った集客を実現し、地域の経済活性化に直接貢献します。
- 回遊率の向上
QRコードを読み込むために複数の店舗を巡る必要があり、参加者は自然と様々な店舗を回遊するようになります。
- データの取得・活用
LINEを通じて、参加者の回遊データや購買金額をデジタルで取得でき、今後のマーケティング施策に活かすことができます。
- 高い参加率
専用アプリのダウンロードが不要なため、参加へのハードルが低く、幅広い層にアプローチできます。
- 複数の参加動機
「スタンプラリー」と「レシートキャンペーン」という2つの楽しみ方を用意することで、多様な顧客層の参加を促します。
周遊と消費を一体で促す、地域活性の新スタンダード
レシートキャンペーンとスタンプラリーの組み合わせは、「ただ集客する」から「周遊と購買に繋げる」という、一歩進んだ地域活性化を実現する強力なツールです。
地域の課題解決に向けて、この新しいデジタル施策を検討してみてはいかがでしょうか。
レシートキャンペーンについてはこちらからお気軽にお問い合わせください。